バリスタエッセイ「ナカノ永久機関」
村上朝日堂
2017年11月3日(金)
このバリスタエッセイ「ナカノ永久機関」を連載するにあたって、僕はまず何かお手本になるものがあるといいのではないかと考えた。
というのも、これまでの人生でエッセイ集というものをほとんど読んだことがなく、エッセイの体裁というものが実はよくわかっていなかったからだ。唯一、二十歳前後のころに柴門ふみさんのエッセイ集を二冊ほど読んだような記憶があるんだけど、今ではその内容もからっきし覚えていない。
そんな僕が店のホームページの読み物とはいえエッセイを書こうというのだから、厚顔無恥だというのはわかっているんだけど、もう始めてしまったのだから仕方がない。
さて、エッセイのお手本の話だ。
著名なエッセイストもよく知らない有様なので、小説はよく読む村上春樹さんのエッセイ集を手にとってみた。
村上朝日堂は、村上春樹さんの初のエッセイ集で、八十四年の作品だ。
日刊アルバイトニュースという雑誌の連載だそうで、収録されているエッセイはバブル景気という時代がありありと感じられるものになっている。どのエッセイも面白いし、さらりと読める文章なのもいい(興味のある人は読んでみてください)。
だけど、読んだあとで気がついたことは、サンプルがひとつでは参考にならないということだ。
まあ僕のエッセイは誰に頼まれたわけでもないので、その品質保証についてはご容赦いただいて、温かい目でお付き合いくださればありがたいです。

中野隆靖 Takayasu NAKANO
1972(昭和47)年、静岡県生れ。武蔵工業大学工学部卒業。2011年、カフェナカノ開業。オーナーバリスタ、ラテアーティストとして活躍中。

© 2009-2017 cafe NAKANO