バリスタエッセイ「ナカノ永久機関」
エアープランツ(3)
2017年10月13日(金)
エアープランツの話をしつこく続けて三回目。今回は水やりの仕方です。
水やりがむずかしくみえるのは、多すぎても少なすぎても駄目だからだと思う。多すぎると腐ってしまうし、少すぎると干からびてしまう。初めのうちは何がちょうどいいのかわからなくて悩む羽目になる。
当然ながら生き物なので具体的な回数や量があるわけじゃなくて、個体や環境次第なんだけど、そもそもエアープランツがどういう性質の植物かということを理解しておけば悩まずに済む。それは「水と風を好む植物」ということだ。
水を好むので、週に二、三度くらい(あるいは毎日)たっぷりと与える。湿るくらいじゃなくて、滴るくらいたっぷりやっていい。
次に、風を好むので、水やりのあと十二時間以内に乾くくらいの風の通りが必要だ。
僕の場合は室内で育てているため、霧吹きでたっぷりと水をやって、そのあと扇風機でゆるやかな風を当てることでその環境を作っている。
実はこれだけですくすくと育つようになる。そして、育ってくると根っこが出てくる。この根は着生するためのものなんだけど、エアープランツが環境を好んでくれた証なので自信を持っていいだろう。
想像してたより簡単でしょ?
なんでもそうだけど、やっぱり愛情をもってよく観察することがたいせつだ。
気負わずにエアープランツに挑戦してみるといいと思う。ただし、失敗しても責任は負えないので悪しからず。

中野隆靖 Takayasu NAKANO
1972(昭和47)年、静岡県生れ。武蔵工業大学工学部卒業。2011年、カフェナカノ開業。オーナーバリスタ、ラテアーティストとして活躍中。

© 2009-2017 cafe NAKANO