バリスタエッセイ「ナカノ永久機関」
エアープランツ(2)
2017年10月6日(金)
エアープランツの話の続き。
エアープランツというのは、パイナップルの仲間でチランジア属の植物のことである。土がいらないのは着生植物だからで、ようするに地面じゃなくて他の木や岩にひっついて生活するということだ(詳しく知りたかったらウィキペディアでも調べてください)。
それで生きていけるのかよ、と思うでしょ?そういう不思議な植物なわけだ。
それで生きていけるから、針金で吊るしたり、流木に括りつけたりといった、ふつうの植物では考えられない園芸も楽しめる。
だけど、ちゃんと育てるにはそれなりの知識もいる。
前回書いたように、巷では、空気中の水分を吸収するので土がいらないという謳い文句で売られている。そして極め付けが「水やりもあまりしなくていい」という、僕のようなずぼらな人間を標的にした殺し文句だ。そりゃあいいねって思う。でも、現実にはそんなうまい話はあるわけがなくて、まんまと罠にかかったのだった。
水やりは、あまりしなくていいというだけで、まったくしなくていいわけではない。当たり前だけど、どんな生き物でも水がなければ死んでしまう。問題はこの「あまり」という塩梅だ。これが実にむずかしい。かつての僕もそうなのだけど、枯らしてしまう人が多いわけだ。
これを読んでいる、エアープランツを枯らしてしまった経験ある人、落ち込まなくていいですよ。次回、水やりの仕方をレクチャーします。

中野隆靖 Takayasu NAKANO
1972(昭和47)年、静岡県生れ。武蔵工業大学工学部卒業。2011年、カフェナカノ開業。オーナーバリスタ、ラテアーティストとして活躍中。

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